韓国の風邪の種類「モムサル」

義両親が帰国して
ほっとしたのか、
夫婦揃って風邪をひいた。

検査キットでは陰性だったのだが、
回復してきた数日後
もう一度検査をしたら
コロナ陽性。

あわてて家族みんな検査したら、
みんな揃って陽性。

そんなわけで、
症状も大したことない小さな子供たちと
しばしの隔離生活を送ることになった。



回復してから、
実はコロナだったことに気づいたわけだが、
いつもの風邪とは違うなと感じつつ、
自然療法的対処で今回も乗りきった。

初期段階での対処がよかったのではないかと
個人的には思っている。


今回は、そんなわけで
風邪の初期段階の話。





韓国に嫁いで、
度々人々が
「モムサル風邪(カムギ)だ」と言って
休んだり、そそくさと
うちに帰ったりする姿を目にした。

なんらかの風邪の種類なのだろうと思って、
(のど風邪的な)
特に意味を探したりもしなかったのだが、

2年ぐらい経って、
モムサルが何を指しているのか
明確に分かった。

(遅すぎる笑)


風邪をひく一歩手前の状態。
日本語でいう
「ちょっと風邪気味」状態のこと。

韓国の人々は、
風邪の一歩手前の状態から
病名をつけて、
会社を休んだり、
病院にいったり、
対処を始める。


日本にはないこの概念を
理解力の乏しい私が
すとんと理解するには
二年もかかった。

(かかったなぁ(笑))


理解力がない上に、
韓国の文化にたいして
まだどこかでオープンになれず、
斜めから見ては
不満ばかり垂れていた私は

「風邪にもなってないのに、
風邪という言葉を使っちゃうんだ。。。」

という、
「あまえてない?」的な感情で
当時は見ていたが、

今でこそ、
この「モムサル風邪」
という言葉があることの
有り難みを感じてる。


モムサルだから、先に帰ります~など、
治療に専念する立派な言い訳になるのだ。


生活になるべく自然療法を
取り入れるようになってから、
風邪はひき始めの対処が
本当に重要であることを学んだわけだが、

この風邪の前段階に病名があることが
すごくしっくりきているし、
韓国、さすが中医学の国だなと思う。


病名があることで、
なんだか安心するし、
文句を言わせず
堂々と休める人が
ぐっと増えるのではないだろうか。

そして、
未病(病気の前段階)で対処する意識が
自分の中でもぐっと高まる。


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